夢と現実の区切り

夢と現実の区切り最近私の周りでは現実が見えていない人が多いです。別に人生は自分のものですから、どんな人生を歩んでもいいのですが、やはり自分の友人関係などの場合は、その相手の人生が心配になってしまいます。特に夢見がちで現実が見えていないというパターンで多いのが、音楽関係の人です。音楽で食えるようになりたいという夢を追い求めているのはいいんですが、ある一定の年齢を超えてもまだそのスタンスを貫いている方がいます。それももちろんその人の人生なので自由なんですが、バンドで食えるようになりたいという夢を、全く結果が伴っていない状態で追い続けられるのは20代のうちが限界だと私は思っています。でも、私の周りには30代後半に差し掛かってもまだそういう人生を歩んでいる方がいます。

世間一般的に見れば、30代後半にもなって定職に就かずアルバイトみたいなことをやっている時点でアウトではないでしょうか。もちろん音楽が成功すればいいかもしれませんが、そんな年齢まで音楽を続けてきているのにもかかわらず何も結果が出ていないということは、さらにその年齢から続けたところで結果が出る可能性は限りなく低いです。ではもし、この先音楽は無理だとなった場合、どうなるんでしょうか。30代後半まで音楽だけやってフリーターだったということは、まともな職歴がありません。そんな年齢でまともな職歴もない人間を、正社員として雇用してくれるような会社は今の時代ありませんね。派遣社員も一般的には35歳を超えるとなかなか新たに働き出すことは難しいと言われています。

そしてそこからさらに年齢を重ねていくとどんどん正規雇用のチャンスは減っていきますので、延々とアルバイトを続けるフリーターになってしまいます。40代でフリーターなんて、世間体も悪いですし仮に結婚を考えた場合、もちろん相手が納得してくれるはずがありません。そうなってくるとその後の人生は決して明るいとは言えません。そんな先の見えない人生になってしまう前に、どこかで現実を見据えて切り替える必要があると思います。考え方は人それぞれですが、20代のうちに成功の兆しが見えなければ、早めにその後の人生の事を考えて夢をあきらめて、就職する必要があると私は考えます。人に迷惑をかけなければ人生の選択は自由なので他人が口出すことではありませんが、友人や知人の人生ともなると、やはりなんとかうまくいってほしいという思いはありますから。

「100年生きる前提」の人生設計に何が必要か
人生設計の方法 たった3つの質問があなたの人生を決める。